福島県・国見町長の田んぼから見つかった極早稲米「まんざいらく」のお話です。


運命の発見

 平成17年7月8日朝、国見町長が田んぼの見回りをしていたところ、穂が出ている株を見つけました。
 国見町での「ひとめぼれ」の出穂は8月10日頃ですから1ヶ月以上早い出穂です。
 一粒の籾が突然変異で変種したのでしょう、この運命の発見が「まんざいらく米」として世に出る瞬間でした。



運とツキ

 運とツキは植物の世界にもあるのでしょうか?
 国見町長に発見された一ヶ月以上早い出穂の稲は、町長の同級生で高校時代から育種を趣味にしている、当時福島県農業改良普及員の菊地安司さんの見初めることとなり、4本の穂は大切に大切に管理され実りを迎えたのです。




そして育種

 国見町長に見つけられた4本の稲穂は、翌平成18年に菊地安司さんの田んぼで、50株に増殖されて植付けされました。 

 農業試験場などで交配による新品種の育成の場合は、品種が固定するまで長期間を要しますが、「まんざいらく」は突然変異によってできたため2年目も変わることなく安定した生育をしました。
 収穫された種籾は翌年栽培用に保存されました。




3年目で8アールに

 福島県国見町で見つかった極早生の水稲品種は、平成19年は8アールに増殖して作付けされました。
 8アールに増殖しても全てが品種固定して、安定した生育をしました。

 平成19年は5月7日に田植をし、7月16日に穂揃い、8月14日に刈り取りをしました。
 小面積であることから人力の手刈りで乾燥はハセガケでおこないました。



◇平成19年の生育写真を続けてご覧下さい◇


田 植(H19/5/7)

次年度原種用は1本植えしました。





田植後(H19/5/10)

20アールの水田のうち8アールが「まんざいらく





出穂始め、(H19/7/13)

7月13日出穂が始まりました。





出穂(H19/7/17)


中央の白く見えるところが「まんざいらく」。





穂揃い(H19/7/20)

穂が出ているところが「まんざいらく」




開花(H19/7/22)

この時には、まだ名前がついていません」





開花(H19/7/22)

左から「コシ」「ひとめ」「まんざいらく」




穂の様子(H19/7/23)

奥に見えるのは奥州合戦の阿津賀志山




登熟始め(H19/7/31)

赤いのはスズメよけの網です。




登熟は早い(H19/8/6)

盛夏期のためか登熟はすこぶる早い。




稲刈り(H19/8/14

8月14日に刈り取りしました。




比較(H19/8/14)

左から 「まんざいらく」 「ひとめぼれ」 「コシヒカリ」




刈取後の比較(H19/10/14)

上から「コシヒカリ」「まんざいらく」「ひとめぼれ」





「まんざいらく」命名

「萬歳楽」は事の始まり、「千秋楽」は事の終わりを意味し、雅楽の「萬歳楽」は天皇即位の時に奏でる大変おめでたい曲です。

 謡曲高砂の一節に「千秋楽は民を撫で
萬歳楽は命を延ぶ」とあり、古代より長寿延命よろずの祝い事に用いられるめでたい言葉です。

 「まんざいらく」は、国見町の西方、福島県と宮城県境にある霊峰「萬歳楽山」にちなんで命名されました。地震のときに唱える呪文の「マンザイラク・マンザイラク」はこの萬歳楽山から出ています。

 なお、「まんざいらく」は滋賀県大津市の滑随壽庵で登録商標を取得しており、滑随壽庵 様の許可を得て「まんざいらく」を使用しています




「まんざいらく」の品種特性


























(戻る)